大阪府吹田市議会議員 中本みちこ
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議会報告
◆2007年9月議会 個人質問 (全文)
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質問2:紫金山風土記の丘計画と博物館の活性化について

次に、紫金山風土記の丘計画と博物館の活性化についてお伺いをいたします。
吹田市立博物館については、平成15年度以降、質問を繰り返してきました。私が質問している趣旨は、平成4年に建設して以来、年間3億円余りの費用をかけて維持してきた博物館が、その費用に見合う市民サービスを提供しているのか否かを、自己または市民とともに検証し、多くの市民が参画できる場所にしてほしいということです。
また、吹田市立博物館が紫金山公園という吹田で唯一残る里山の一画に位置している立地条件を生かし、緑化公園室と連携し、公園一体として市民へのサービス提供を行っていただきたいということです。

改めて言うまでもありませんが、吹田市立博物館は、平成17年度の足とはきもの展より、市民グループとの協力関係を強め、平成18年度の千里ニュータウン展では、初めて企画運営委員に市民を公募し、市民委員44名の知恵と努力の結果、マスコミにも数多く取り上げられ、過去の年間利用者を大きく上回る2万2,000人の来場者がありました。
市民委員がかかわる以前とかかわってからの春、秋の企画展示の入場者数をお示しください。(↓回答へ

本年も10月20日より市民委員の協力により07EXPO70という展示が行われます。博物館職員が市民参画を進めてこられたこと、それが結果として多くの市民、そして市外の方々にも喜ばれるサービスの提供を行っていることは大いに評価するものです。ただ、博物館にかかわっておられる多くの市民の方から、本質的な博物館の改革と体質改善をすべき時期ではないかという御意見もお聞きしております。

この点、これまでにも何度も吹田市立博物館の使命を担当部はどうお考えかとお尋ねしてきました。
私は、地域博物館の使命として、さまざまな面から吹田の歴史を伝え、将来に活用する博物館であるべきだと考えます。
しかし、御答弁では、博物館の使命は地域文化財の保存と活用と繰り返されております。地域文化財とは何を示すのでしょうか。建築物や埋蔵物だけなのでしょうか。自然や環境は含まれているのでしょうか。お聞かせください。(↓回答へ

吹田市立博物館条例第1条を見ますと、博物館設置の目的として、考古、歴史、民俗、美術工芸等に関する資料を収集し、保管し及び展示して市民の利用に供し、その教育、学術及び文化の発展に寄与することを目的として、博物館を設置するとあります。
次に、条例制定のもととなる博物館法を見てみますと、この第2条で、博物館とは、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管し、展示して教育的配慮のもとに一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、あわせてこれらの資料に関する調査研究をすることを目的とする機関云々とあります。

つまり、私が申し上げたいのは、既に市民協働で行っている企画展示では、自然の歴史的な変化や人の生活とのかかわりに注目して展示を行っていること、また、博物館の立地そのものが吹田の自然の歴史について考える格好の場所であること、風土記の丘計画でも、博物館ゾーンは自然を生かしたフィールドミュージアムという性格づけをしていることを考えると、吹田市立博物館の条例について、設置目的に、自然の2文字を追加することが必要ではないかということです。
この点、担当部の御意見をお聞かせください。また、自然の2文字を追加することに不都合があるならば、その理由をお聞かせください。(↓回答へ

以前からお伺いしておりますが、博物館の市民による評価制度の導入及び市民が企画立案からかかわれる制度づくり、また、中期ビジョンの策定についての進捗状況についてもお聞かせください。(↓回答へ

紫金山公園の風土記の丘計画では、平成22年度の完成に向け整備が進んでいます。これまで整備に投入された費用の総額をお答えください。また、今後必要な費用についてもお聞かせください。(↓回答へ

さて、この計画の中で、紫金山公園を利用するための仕組みとしてビジターセンターの設置が明記されております。このビジターセンターの役割はどのようにお考えでしょうか。(↓回答へ

この計画に当初からかかわってくださっている大阪自然環境保全協会や、吹田自然観察会、すいた市民環境会議、紫金山みどりの会などの市民グループは、吹田市の環境について独自の調査を行い、専門知識も有しておられます。吹田市は近隣市と比べても、自然環境系グループの活動が非常に内容も高度で活発と言えるでしょう。

担当部としては、この際、これら社会的資源を大いに活用し、ビジターセンターを自然環境啓発活動の拠点と位置づけ、博物館と連携した学術的な調査、研究の行える体制をつくるべきだと考えますが、いかがでしょうか。(↓回答へ

既に紫金山公園運営協議会も発足したとお聞きしております。財政難の中で整備する建物を、ただの公園管理棟としないためにも、ソフト面での運用について、緑化公園室、そして博物館による協働した取り組みが必要と考えますが、現在の協議会の議論の内容と今後の運営についてお聞かせください。(↓回答へ

夏季セミナーで、吹田を観光する人、イコール吹旅人、吹田と旅人をかけた吹旅人という造語ですけれども、これをふやそうという提案が若手職員からなされていました。
私は、紫金山の活動や博物館の活動を活発にすることは、市長のおっしゃる市民の観光という点で、この吹旅人をふやすよい仕掛けだと思います。

現状において、紫金山公園の風土記の丘計画におけるビジターセンターの位置づけと運営、また、博物館の自然への取り組みに関して、条例への文言追加することについてなど市長の御意見をお聞かせください。(↓回答へ






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回答2−1:社会教育部長
社会教育部にいただきました博物館に関する数点の御質問にお答え申し上げます。
まず、企画展示の入場者数でございます。公募による市民委員がかかわってからの企画展示の会期中入館者数は、総数3万5,162人、1回平均で7,032人であります。それ以前の春季、秋季企画展示の入館者数は、5年前までさかのぼりますと、総数1万3,178人で、1回平均で1,317人であります。


 
 
 

回答2−2:社会教育部長
次に、地域文化財に自然や環境は含まれるのかという御質問ですが、まず、地域文化財の定義でありますが、これは、地域の歴史や文化の特質をよく伝えている有形、無形の所産とされ、具体的には埋蔵文化財や歴史資料、文化財建造物、民俗資料、美術工芸資料等、そして、これらに関連する無形の資料が含まれます。
通常、文化財とは人間がつくったものを指し、それに対して人々の生活や信仰等に深くかかわり、地域の文化形成に深く関与した自然や天産資料は、記念物として選定され、文化財に類する価値が与えられ、文化財保護法や文化財保護条例で保護が行われているものでございます。
回答2−3:社会教育部長
次に、市立博物館条例の中に自然の表現を入れてはという提案でございますが、市長へとのことでありますが、まず、担当のほうからお答え申し上げます。
条例第1条(設置)の中に、考古、歴史、民俗、美術工芸等に関する資料を収集しと表現されており、この等の中に、自然資料も含まれると考えております。その観点から、従来より博物館の企画展示においても、狩猟など、自然環境に深く関与した人々の歴史をテーマに開催してまいりました。
また、千里ニュータウン展や、吹田の景観を掘り起こす展などでは、化石などの自然資料を収集するとともに、自然保護や自然観察の分野で地域で活動しておられる市民の方々の御協力を得て、地域の自然資料の展示も行ってきたところでございます。今後もより一層自然環境に関するテーマに取り組んでまいる所存でございます。

回答2−4:社会教育部長
次に、博物館の評価制度につきましては、博物館の将来像をさらに明確に市民の皆様にお示しするために、平成18年度第2回博物館協議会におきまして、市立博物館の使命、中・長期計画、点検、評価、外部評価について検討するように諮問し、今後2年をかけて答申をいただくこととなりました。
当協議会での論議におきましては、使命について総論的な論議が始まったばかりであり、今後作業部会の設置や、市民の皆様から意見を聞く機会を検討するなどを経て、本格的な論議に入ると思われますので、以上、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
回答2−5:建設緑化部長
建設緑化部にいただきました御質問にお答え申し上げます。
まず、紫金山公園整備事業費でございますが、平成19年(2007年)3月末までに約120億7,850万円を執行しており、今年度も含め今後約10億1,230万円を予定しております。
回答2−6:建設緑化部長
次に、ビジターセンターの役割でございますが、公園来訪者に里山や紫金山についての紹介、各種の情報提供、活動の場の提供、里山での遊び、作業、農業体験などの活動などの基地となるものと考えております。
回答2−7:社会教育部長
次に、紫金山公園に設置が検討されているビジターセンターと博物館をどのように位置づけるのかとの御質問でございますが、ビジターセンターの運営に当たりましては、自然保護団体ともさらなる連携を必要とすると考えております。これによって、博物館活動がさらに深みを増し、市民の皆様により親しまれる博物館となるのではないかと考えるものでございます。
具体的な論議につきましては、博物館の担当者も参加する紫金山公園運営協議会の中で論議を重ねながら、よりよいビジターセンターの設立を目指し、検討してまいりたいと考えております。

回答2−8:建設緑化部長
平成19年(2007年)10月1日付でNPO法人すいた市民環境会議、吹田自然観察会よりビジターセンターの設置や運営については、紫金山公園運営協議会で協議、検討してから計画を進めることとの御提案をいただいており、議員御指摘のとおり、ただの公園管理棟とならないよう紫金山公園運営協議会で論議し、自然環境啓発活動の拠点も視野に入れながら、博物館と協働した取り組みで進めてまいりたいと考えておりますので、以上、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。
回答2−9:市長
中本議員からいただきました御質問に御答弁申し上げます。
紫金山公園の整備と博物館に関する御質問でございますが、自然や歴史的文化遺産が残る紫金山公園につきましては、市民参加のもと策定いたしました吹田風土記の丘・紫金山公園基本計画に基づきまして、平成22年(2010年)度の完成を目指して整備に取り組んでいるところでございます。
同公園には、国史跡や国重要文化財、古墳、移築窯跡など、地域の歴史を刻んだ重要な文化財が所在し、自然教育や歴史教育の場として、隣接する市立博物館との一体的な活用が不可欠であろうと考えております。
懸案となっておりますビジターセンターにつきましては、紫金山公園一帯でさまざまな環境活動をされておられる方々からの御意見や他市での事例等を参考にしながら、設置場所も含め、最も効果的にセンター機能が発揮できる方策を早急に検討してまいる所存でございます。
なお、御指摘の博物館条例の取り扱いにつきましては、教育委員会と十分協議しながら対応してまいりたいと考えております。

 
質問2回目(要望)
それから、博物館に関しましては、先日、今館長をしていらっしゃいます小山先生ともお話をいたしましたけれども、ビジターセンターの設置に関しては、有効活用するためには、やはり学術的な、専門的な裏づけ調査研究の機関を持たなければ、ただの公園案内になってしまうのではないかというふうに危惧をしておられました。
これから博物館とあわせて紫金山公園の協議会が取り組まれるということですけれども、ここに博物館の館長なりの知見もぜひ入れていただいて、有効な活用ができるような形での運営をお願いしたいというふうに要望をしておきます。
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